X社は20年間、システム子会社の構築した人事給与システムを利用していた。
毎年のように法改正、制度改正でつぎはぎ状態になり、保守も困難となっているため、システムを入れ替えることに。
システムコンサルティング会社に依頼し導入を開始したものの、
帳票だけ3,000以上と膨大、既存システムの開発者は退職済みで全体像が分からないなど、
プロジェクトの先が見えないということで、弊社に相談があった。
X社は20年間、システム子会社の構築した人事給与システムを利用していた。
毎年のように法改正、制度改正でつぎはぎ状態になり、保守も困難となっているため、システムを入れ替えることに。
システムコンサルティング会社に依頼し導入を開始したものの、
帳票だけ3,000以上と膨大、既存システムの開発者は退職済みで全体像が分からないなど、
プロジェクトの先が見えないということで、弊社に相談があった。
導入を担当していたシステムコンサルティング会社は高い技術力を持っていたものの、
人事給与系の業務の経験・知識は少なく、業務ヒアリングや要件定義が当初の予定より大幅に遅延していた。
そこで、人事給与系の業務とシステムの両方に高い専門性を持つ弊社に依頼があった。
①要件の整理を提案
現行の機能ベースで「いる」「いらない」を判断していくと、当時の資料がない・決め手の情報がないということで、
「判断できない」という案件が多数出てきてしまう。そうすると、「念のため作る」という結論になりがちである。
そうではなく、あくまで業務の視点や運用をしていく場面から「必要なのか」を考えて要件を整理するように提案をした。
②必要な機能を備えたシンプルなシステムの開発
要件の整理を提案した後、はじめは全て作ることにこだわっていた開発現場も、
「不要」だと判断できるプロセスを理解すると、「あるべき姿」を考えるようになった。
その結果、帳票は200本まで減少、バッチ処理も10分の1まで減らすことができた。
現行システムの機能すべてを新システムにも実装しようとすると工数はいくらあっても足りないが、業務を見据えて整理すれば、
シンプルにすっきりさせることができる。業務知識が浅いメンバーをフォローしながら導入を進めた。