人事給与システムの業界で20年になります。20年前は、各社でゼロからスクラッチして自社仕様のものを作ることが主流でした。テクノロジーの目覚ましい発展とともに、大企業においてもパッケージ導入がはじまり、人事給与システムのプロジェクトは大きく様変わりしました。法律や制度変更のインターバルが短くなっている昨今の時勢に照らし合わせても、時間のかかるスクラッチ開発ではなく、パッケージソフトで人事給与業務を行う会社は増えています。
パッケージのもつ基本機能が充実していることや、そもそもシステムが担える範囲が広がったことで、導入プロジェクトにおいては、技術力だけでなく、業務知識や運用改善提案も前提とした包括的な提案、導入支援ができるコンサルティング力も求められるようになりました。実際、旧来のシステムにあった機能をすべて詰め込まず、必要な機能にスリム化した設計で導入していきます。
何もかもを作ろうと思えば作れる時代だからこそ、何を作るのかというステップが重要だと考えています。しかしながら、「何を作りどう使ってもらうのか」という視点を持たず、「どのように実装するか」という次元のシステム導入プロジェクトが現在もたくさんあります。そういったプロジェクトには、共通点があります。人事給与業務に明るくないコンサルタントが仕切り、無駄な作業や不要な設定が多く、プロジェクトは2,3回大きく遅延し、それらすべてのしわ寄せをお客様が受けているというものです。業務改善どころか、本来の業務にも影響が出てしまいます。
無駄なことはしない、意味のある導入プロジェクトを手掛けたい、本来の業務で「導入してよかった」を感じてもらいたい。お客様に喜んでもらいたい、その思いから会社を立ち上げました。